北日本政経懇話会
北日本政経懇話会事務局:
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9:00~17:00(土日祝日のぞく)
次回例会のご案内
【日時】令和8年2月下旬
【会場】ホテルグランテラス富山(予定)
【演題】(未定)
【講師】新田 八朗 氏(富山県知事)
◆プロフィール
これまでの例会

【日時】令和7年12月16日(火)正午
【会場】ANAクラウンプラザホテル富山
【講師】牛窪 恵 氏(世代・トレンド評論家)
【演題】「最新トレンドから2026年を占う-若者、消費、女性活躍はどうなる?」
北日本政経懇話会の12月特別例会が16日、富山市のANAクラウンプラザホテル富山であり、世代・トレンド評論家の牛窪恵氏が「最新トレンドから2026年を占う-若者、消費、女性活躍はどうなる?」と題して講演した。近年、消費や働き方を巡る世代間ギャップが顕著になっていると指摘。多くの情報を浴びるデジタル時代だからこそ、「30分でもいいので、自分のための時間を持って」と呼びかけた。
■働き方に世代間ギャップ
近年のヒット商品のキーワードは「タイパ」「おまかせ」「ほったらかし」。時間的資源をいかに有効に使うかが重視されている。共働き家庭が7割を超え、放っておいてもおいしく仕上がるせいろを使った蒸し料理やワンプレートの冷凍食品が人気を集める。
夫婦の家事分担は半々が理想だが、現実は妻の負担が重く、理想に程遠い。ただ、妻の6割は「満足している」と回答し、「しょうがない」と納得させている。しかし、これからは、男性はバリバリ働いていればいいという時代ではなくなった。家事や育児に積極的に関与していかなければ、選ばれない。
働き方の世代間ギャップは大きい。子どもの頃からデジタルを操る若者は、その上の世代と大きく異なる。「バブル世代」(現55~66歳)は汗水流して戦い、「この車に乗りたい」「昇進したい」といった思いを達成し、幸せを感じてきた。「団塊ジュニア世代」(現49~54歳)は等身大で男女平等世代、「ロスジェネ~草食系世代」(現38~48歳)は、地元や親が好きで親の近くで暮らしたい人が多い。「ゆとり世代」(現31~37歳)はコスパ(コストパフォーマンス)を重視する傾向にある。
「Z世代」(現21~30歳)は、タイパ(時間対効果)や自分アップデートの世代だ。将来への不安が強く、二刀流、三刀流で備える志向が強い。希望した会社に就職が決まった直後に転職サイトに登録する若者が、15年で31倍に増えた。一方で地元志向も強く、いずれは地元に戻りたいという人が多い。最後に守ってくれるのは親や地元だと思っているからだ。
デジタルの時代になると、真面目な人ほど心をむしばまれていく。ウェルビーイングを保っているリーダーは日常に、自分のための時間を意識的に持っている。30分でもいいので、好きな音楽を聴くとか、散歩をするとか、自分のために時間を使ってほしい。
■新入・交代会員紹介
講演に先立ち、新入会員として近畿日本ツーリストの桃木敬一富山支店長、交代会員として富山空港ターミナルビルの岡田信一郎社長が紹介された。
